エンディングノート
終活を本格的に考えたときに、何をしなくてはならないのかなど頭の中を整理するために要となるのが「エンディングノート」です。ネクストステップでは、お客様のエンディングノートの内容に沿って、必要なサービスをサポートさせていただきます。また必要に応じてエンディングノートの作成のお手伝いもいたします。
エンディングノートとは
エンディングノートとは、人生の最期をむかえるにあたり、自分の思いや希望を家族や友人などに伝えるためのノートです。遺言との大きな違いは、遺言は亡くなった後の希望や指示を書きますが、エンディングノートは現在から亡くなった後のことまで幅広く書けることができます。
遺言と異なり法的な効力はありませんが、自分だけのためだけでなく家族のためにも必要なノートとして、近年注目を浴びています。実際にエンディングノートを書くと、自分の気持ちや考えを整理・確認でき、終活をスムーズに進めることができると同時に、これからの人生を前向きに考えることができるようになります。
エンディングノートを書くメリットとは
家族や知人にに思いを託す
自分の希望を書き残すことができるのがエンディングノートの最大のメリットです。遺産相続など金銭的なことは、法的根拠のある遺言書に記しますが、どのように葬儀を行ってほしいか、誰を呼んでほしいかといったことだけでなく、家族に向けて感謝の言葉を綴ることもできます。
これまでの人生を振り返る
人生は必ずしも平たんなものではありません。しかし辛いことや悲しいことを乗り越えてきたからこそ、今日があります。エンディングノートを書き、これまでの人生を振り返ることで、見過ごしていた幸せに気づくことでしょう。また、これまでの人生を振り返ることにより、これからどう生きていきたいのか考えるきっかけにもなります。
エンディングノートに書く内容
エンディングノートとは、人生の最期をむかえるにあたり、自分の思いや希望を家族や友人などに伝えるためのノートです。遺言との大きな違いは、遺言は亡くなった後の希望や指示を書きますが、エンディングノートは現在から亡くなった後のことまで幅広く書けることができます。
ご自身のこと
この世に生まれてきてから現在に至るまでのことを書きます。人の一生には、卒業・就職・結婚・出産など様々なライフイベントがあり、その都度、喜びや悲しみ、ときには怒りもあったはずです。そのようなライフステージを振り返ることで、今後何をするべきかが見えてくることでしょう。ご自身の生きた道や思い出などを書きます。
身の回りのこと
ペットの世話
ひとり暮らしの場合、残されたペットを誰に引き取ってもらうかも決めておかなくてはなりません。ご家族の生活環境によって引き取れない場合などは、早めにスイッチできる人を探しておかなくてはなりません。
デジタル情報
最近は高齢者の方でもSNSを楽しむ方が増えています。日々の出来事が綴られているので、亡くなった後に、思い出を振り返るご家族も少なくないでしょう。しかし、これらは退会手続きを取らなければ、永久にアップされたままです。アドレスやパスワード、退会手続きなどの操作方法をノートに記し、いつまで公開するのかを決めておいた方がよいでしょう。その際は、パソコンなどのパスワードの記載もお忘れなく。
家族や友人などへの感謝の言葉
人は一人で生きることはできません。しかし感謝している相手でも、面と向かってお礼を言うのは恥ずかしいものですし、あまりそのような機会も少ないものです。エンディングノートに、家族や友人、お世話になった方への感謝の言葉を綴り、「ありがとう」の気持ちを伝えましょう。
財産のこと
年金証書や保険の証書、介護保険証や健康保険証、または通帳と印鑑など、貴重品の保管場所は本人以外知らないことが多いと思います。保管場所をノートに記しておくと、家族はスムーズに対応することができます。ただしノートには貴重品に関する情報が書かれているので、そこから漏えいしないように十分に管理しなくてはなりません。また、法律で定められた財産分与以外の方法を希望する場合は、遺言書が必要ですので、ノートには、遺言書を作成していることや、誰が管理しているかなどを記載します。
医療・介護のこと
近年では、延命治療を行わず、慣れ親しんだ施設などで、最後を迎える「看取り」が行われていますが、末期の状態になった時、どの程度の医療行為を必要とするか。家族にとっては悩ましい問題です。
家族の負担を取り除くために、あらかじめ末期症状や認知症により自己判断ができなくなったときの対応方法を決めておきます。「もっと何かできたのではないか」という後悔をさせないための気遣いといえるでしょう。
葬儀・お墓のこと
これまで死について語るのはタブーとされていたため、生前に葬儀について話し合われることは少なく、本人や家族の立場や交友関係により、葬儀の内容が決められていました。しかしながら、近年においては生前整理という言葉と共に、終活が一般化するにつれ自分の葬儀やお墓のことなども事前にご自身で決め家族や親族に迷惑をかけないというケースが増えています。デリケートな部分だけに、事前に取り決めておくのが大切です。
遺言、形見分け、遺品整理のこと
家族間でトラブルがないよう遺言を残してあれば、その保管場所を記しておきます。
また、資産価値の低い貴金属品やコレクションなど、思い出が詰まった品をどのように分けるかを記しておきます。逆に貰っても困るようなものは、処分の方法を記します。中には「家族は興味を示さないが、愛好家には人気」というものや「資産価値はないが、歴史的に貴重なもの」というものもあると思いますので、それらの譲渡希望先も決めておきましょう。
連絡先
家葬儀の連絡だけでなく、入院や施設に入所したことの連絡、同窓会や趣味の会など、様々な方への連絡が必要となりますが、家族が交友関係のすべてを把握していることは少なく困難を極めます。友人・知人の連絡先一覧は家族にとって重宝することでしょう。
